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井草八幡宮神楽殿
5月9日、薪能を観に行った。
会場は井草八幡宮。西荻窪駅と西武新宿線上井草駅のちょうど真ん中に位置する、青梅街道沿いの由緒ある大きな神社だ。
神楽殿となっているが、長い橋懸りのある立派な能舞台だ。
平成7年に改修されたため、外壁の風雨に曝されて古びた感じとは対照的に、内部は実に綺麗。影向の松の緑も目にも鮮やかに若々しい。
ユニークなのは、舞台正面に大きな松が立っているので、正面席が左右に分かれることだ。
この日の能は金春流の若手、辻井八郎さんのシテによる「船弁慶」。子役が義経を努め、シテが前段と後段で全く異なる性格の人物を演じる。
解説では「義経を世界一愛する女=静御前と、世界一憎む男=平知盛」という上手い喩えがあった。
薪のはぜる音、風で運ばれる香り、螢のように宙を舞う火の粉が演出する、五感で楽しむ観能だった。
◆東京都杉並区善福寺1-33-1◆問い合わせ先:NPO法人 西荻まちメディア 杉並区文化協会http://www.sugibun.com
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by batapapa | 2009-06-19 22:08 | 能三昧 life with noh
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